
アラカン紳士さん、最近お肌が敏感になってきて、日焼け止めを選ぶのが難しくなってきましたの。
肌に優しい、ヴィーガン専用の日焼け止めってあるんですの?

ありますとも、マダム。
肌を守りながら、動物にもやさしいのが、ヴィーガン日焼け止めです。
年齢を重ねた今こそ、やさしい選択が大切なのです。

まぁ、それは素敵ですわ。私にもできることがあるのですね。

ええ、マダム。今日の一歩が、未来の肌も地球も守るのですぞ。
はじめに|「肌にやさしい」は、自分と地球を思う選択
40代を過ぎると、紫外線対策の重要さをより実感するようになります。
若い頃とは違い、シミや乾燥、ちょっとした刺激にも敏感になるお肌。
それだけでなく、「何を肌に使っているのか」にも自然と意識が向いてきます。
実は、一般的な日焼け止めには動物性の成分や、動物実験が関わっていることが少なくありません。
「肌を守るために、誰かを犠牲にしてしまっていたなんて…」と、ショックを受けた方もいるでしょう。
そんな中、注目されているのがヴィーガン日焼け止め。
動物性の原料を使わず、動物実験を行わない。
それでいて肌にやさしく、紫外線からしっかり守ってくれる製品が、今では日本国内でも手に入るようになってきました。
筆者自身、がんを経験し、ヴィーガンになり薬を手放した後は「本当に信頼できるものだけを肌に使いたい」と考えるようになりました。
今は毎日、ヴィーガン処方の日焼け止めで健やかな肌を保ちつつ、ハワイのロードレースを目指してトレーニング中です。
完璧じゃなくてもいい。でも、少しずつ“やさしい選択”を増やしていけたら——
そんな想いで、この記事を書きました。
- アラカン世代がなぜヴィーガン日焼け止めを選ぶべきなのか
- ヴィーガンとクルエルティフリーの違いとは?
- 動物性成分や肌への刺激、避けるべき成分の見分け方
- 日本国内で手に入りやすいおすすめアイテム6選
- 日焼け止めの正しい使い方・アフターケア・SPFの基本知識
なぜアラカン世代こそ、ヴィーガン日焼け止めを選ぶべきなのか
年齢とともに、お肌の悩みは少しずつ変化していきます。
若いころは「日焼けしてもすぐ元に戻るから平気」と思っていた紫外線。
でも実は、この油断が、肌の老化や健康リスクの最大の原因になっているのです。
紫外線は、見た目の変化だけでなく健康リスクにも関わります。
中でも深刻なのが「皮膚がん」のリスク。
実際、皮膚がんの発症率は40代から上昇しはじめ、60代以降で急増します。
以下の図はその傾向をまとめたものです。
👉 年代別・皮膚がん罹患率の傾向(人口10万人あたり)

※参考:国立がん研究センター「がん情報サービス」/厚生労働省統計(傾向推計)
紫外線のダメージは、長年の蓄積によって将来のがんリスクや免疫機能低下につながることも。
「今さら気をつけても…」ではなく、今からが肝心なのがアラカン世代なんです。

また、40代以降の肌はバリア機能が弱まり、乾燥や刺激に敏感になります。
日焼け止めを塗った時に「ピリピリする」「乾燥する」「粉をふく」などのトラブルを感じやすくなるのも、このためです。
これまでと同じ製品を使っていても、肌が受けるストレスは年齢とともに変わっていきます。
だからこそ、低刺激で、成分がシンプルかつ肌にやさしい日焼け止めが求められるのです。

今のアラカン世代は、美容の視点だけでなく「生き方や選び方」を大切にする世代でもあります。
「自分の肌を守るだけでなく、誰かを傷つけないものを選びたい」
そんな価値観に共感する人が、確実に増えているのです。
ヴィーガン日焼け止めは、
・動物性成分を含まない
・動物実験を行わない(クルエルティフリー)
という設計で作られており、肌にも、心にもやさしい処方です。
「何を選ぶか」は、これからの人生をどんなふうに生きたいかに直結する。
そう気づき始めた私たち世代だからこそ、やさしい選択を大切にしたいのです。

これからは、「肌にやさしい=地球にもやさしい」という考え方が、美容のスタンダードになります。
プラスチック削減、動物福祉、環境負荷の少ない製品設計、
そんな背景を知ったうえで選ぶ「コスメのあり方」も問われるようになっています。
「完璧なヴィーガンでなくてもいい」
でも、今日使う1本を変えるだけでも、世界は少し変わるかもしれない。
そんな“気づきの力”を持っているのが、今のアラカン世代だと、私は思います。
ヴィーガン日焼け止めとは?コスメにおけるヴィーガンの定義

最近よく耳にする「ヴィーガンコスメ」や「クルエルティフリー」という言葉。
でも、「それって食品の話じゃないの?」「化粧品にも関係あるの?」と思う方も多いはず。
実は、日焼け止めにも“ヴィーガンかどうか”を見極めるポイントがあるんです。

まず大切なのが、この2つの違いです。
用語 | 意味 |
---|---|
ヴィーガン(Vegan) | 動物由来の成分を一切使っていないこと |
クルエルティフリー(Cruelty-Free) | 製品の製造・開発過程で動物実験をしていない |
つまり、「ヴィーガンコスメ」は動物性成分を含まず、
「クルエルティフリー」は動物実験を行っていないことを指しています。
重要なのは、ヴィーガン=クルエルティフリーではないという点。
動物性成分は使っていなくても、開発段階で動物実験をしている製品もあります。
逆に、動物実験はしていなくても、ミツロウやラノリンなどの動物性成分を使っていることも。
だからこそ、「ヴィーガンで、かつクルエルティフリーな製品」を選ぶには、成分表と企業ポリシーの両方をチェックする必要があるのです。

日本では2025年現在も、化粧品における動物実験は禁止されていません。
企業の自主的な取り組みによって「動物実験なし」が進められている状況です。
たとえば「PETA認証」「Leaping Bunny」などのマークがある製品は、
企業全体として動物実験をしていないと認められています。
ヴィーガン日焼け止めを選ぶことは、単に肌へのやさしさだけでなく、
「自分が買った物が、動物を守る選択になる」という強い意味を持ちます。

「どんなものを肌に使っているか」
それを知って、納得して選ぶことは、自分を大切にすることでもあります。
実際、アラカン世代の読者からは
成分表示を見るようになってから、安心して使えるようになった
自分が何を選んでいるのかを意識できるようになった
という声も届いています。
ヴィーガン日焼け止めは、成分がシンプルでナチュラルな設計が多いのも特徴。
毎日使うものだからこそ、安心できるものを選ぶことは、
自分の肌にも、心にもやさしいセルフケアのひとつです。
避けたい動物性成分と注目すべきやさしい原料

ヴィーガン日焼け止めを選ぶときに大切なのが、「成分表示」のチェック。
実は、よく使われている日焼け止めの原料の中には、意外な動物性成分が含まれていることもあるんです。
でも大丈夫。
よく出てくる成分さえ知っておけば、誰でもやさしい選択ができるようになります。

まずは、日焼け止めやベースメイクに使われがちな動物性成分をチェックしましょう。
成分名 | 原料 | 用途 |
---|---|---|
ラノリン | 羊毛の脂肪分 | 保湿・エモリエント成分 |
蜜蝋(Beeswax) | ミツバチの巣 | 固さ・ツヤ・密着力を出すワックス |
カーマイン | コチニール(昆虫)由来 | 赤やピンクの着色料として使用 |
コラーゲン・エラスチン | 動物の皮・骨から抽出 | ハリ感・うるおいを与える美容成分 |
これらの成分は「ナチュラル」「保湿」として重宝されることもありますが、
ヴィーガン的な視点では避けたい原料となります。
特に「カーマイン」は、一見すると天然色素のようで、裏に昆虫の犠牲があることは見落とされがちです。
「天然色素」なのにヴィーガンじゃない?カーマインの話

実はこれ、南米原産のコチニールカイガラムシという昆虫を乾燥・粉砕して作られる、天然の着色料なんです。
昔から染料や化粧品に使われていて、「チーク」「リップ」「ピンク系の下地」などにもよく配合されています。
見た目にはきれいで「ナチュラル成分」と思われがちですが、
製造過程では数千匹もの昆虫が必要になるとも言われています。
動物性と聞くと、牛乳や蜂蜜のような「食材」をイメージしがちですが、
こうした色素も含めて、“どんな背景で作られているか”を知ることが大切なんですね。
ちなみにヨーロッパでは、食品にも使われていたカーマインが「アレルギーの懸念がある」として表示義務が強化されたこともあります。
「ただの色」じゃない、ということ。
それを知って選ぶのも、ヴィーガン的な“やさしい選択”のひとつです。

ヴィーガン日焼け止めでは、以下のような植物由来や鉱物由来の原料が主に使われます。
成分名 | 原料 | 特徴 |
---|---|---|
酸化チタン・酸化亜鉛 | ミネラル由来 | 紫外線散乱剤。肌への負担が少ない |
植物性スクワラン | オリーブ・サトウキビなど | 軽くてなじみやすい保湿成分 |
シアバター | シアの木の実 | 赤ちゃんにも使えるほどの保湿力 |
アロエベラ・カレンデュラ | ハーブ由来 | 炎症を抑え、日焼け後の鎮静にも◎ |
特に「酸化チタン」「酸化亜鉛」は、紫外線吸収剤ではなく“反射”でブロックするタイプなので、
アラカン世代の敏感肌にもやさしい選択肢です。

やさしい成分設計であっても、注意したいのがナノ粒子の使用です。
ナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛は、紫外線防御力は高いものの、
粒子が非常に小さいため、肌への浸透や環境への影響が懸念されることもあります。
そのため「ナノフリー」や「ノンナノ」と記載された製品を選ぶと、肌にも地球にもよりやさしい選択になります。
また、紫外線吸収剤にも注意が必要です。
特に「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」といった成分は、
サンゴ礁を白化・死滅させる恐れがあることから、以下の地域では使用が禁止されています。
国・地域 | 対象成分 | 発効年 |
---|---|---|
ハワイ州(アメリカ) | オキシベンゾン、オクチノキサート | 2021年1月〜 |
パラオ共和国 | 10種類以上の紫外線吸収剤 | 2020年1月〜 |
タイ(国立公園内) | 複数の成分 | 2021年〜 |
これらは「リーフセーフ(Reef Safe)」という考え方にもとづいて、
海の生態系を守るためのやさしい選択として注目されています。
肌トラブルを防ぐだけでなく、未来の自然環境を守る視点からも、紫外線吸収剤フリーの製品を選ぶ意義はますます大きくなっています。
日本で買える!ヴィーガン日焼け止めおすすめ6選

ここからは、ヴィーガンまたはクルエルティフリーな日焼け止めを6点ご紹介します。
すべて日本国内で購入できるもので、アラカン世代の肌にもやさしい使用感が魅力です。
気になるタイプを見つけたら、まずは1本から試してみましょう。

- 赤ちゃんにも安心なノンケミカル&無香料処方
- 植物由来の保湿成分「オーガニックシアバター(5%)」配合でしっとり
- 顔だけでなく全身に使える設計で、家族みんなでシェアOK
- 石けんで落とせるからクレンジング不要、肌負担を最小限に
- SPF27 PA+++は日常使いに最適、紫外線からやさしく守る
- 動物実験なし(クルエルティフリー)
- 製品によってはヴィーガン認証あり(要チェック)
- 成分もすべてナチュラル志向で、安心して使える設計


- SPF50+ PA++++の最高クラスのUV防御力で、強烈な日差しも安心
- みずみずしいジェルテクスチャーで、肌に軽やかにフィット
- 汗・水・摩擦に強いスーパーウォータープルーフ処方で長時間の外出に対応
- 石けんでオフ可能、クレンジング不要で毎日使いしやすい
- ヒアルロン酸&コラーゲン配合で、スキンケア効果もプラス
- KOSEは日本国内製品で動物実験を行っていないと公式表明あり
- スクワランなど保湿成分は植物由来とされるが、完全ヴィーガンの表記はなし
- とはいえ、「エシカル×高性能」を両立した1本としてヴィーガン生活にもなじみやすい


- SPF50+ PA++++の高UV防御力で、日常〜アウトドアまで安心カバー
- フリクションプルーフ×スーパーウォータープルーフ対応で、汗・水・摩擦に強い
- ジェルクリームタイプでなめらかな肌なじみ、ベタつかず快適
- 天然精油のやさしい香りでリラックス感もあり
- コラーゲン・グリセリン配合で、スキンケアしながら保湿も
- カネボウは代替法による動物実験の回避を推進中
- 成分には動物性不使用が基本方針
コラーゲンも植物由来の可能性あり - ただし、「完全クルエルティフリー」や「ヴィーガンコスメ」明記はなし
→ 信頼できる選択肢ではあるけれど、厳格なヴィーガン派は念のため要確認。


- SPF50+ PA++++の高UV防御力で、日差しの強い日も安心
- みずみずしい“美容液”のようなテクスチャーでスーッと伸びる
- 24時間うるおい持続&トーンアップ効果ありで、肌を明るく演出
- ブルーライトカット機能つきで、デバイス時間が多い人にもぴったり
- 敏感肌にもやさしい低刺激処方で、お子さんや肌の弱い方にも安心
- 韓国のヴィーガン認証取得済みで、成分・製造過程ともに動物性不使用
- 動物実験なし(クルエルティフリー)も公式明記あり
- 香りも合成香料なしで植物由来中心。デリケートな人にもやさしい処方
→ 本物のヴィーガン処方を選びたい人に最適な1本。


- 紫外線吸収剤フリー+ノンナノ処方で、低刺激&安心の物理ブロック
- SPF50 PA++++の高UV防御力で、UVA・UVBからしっかり肌をガード
- ノンコメドジェニック&EWG安全等級配合で、ニキビ肌にも使いやすい
- ミネラル由来の軽いトーンアップ効果で、肌を自然に明るく補正
- 済州島の自然派ラインから誕生、水分エッセンスでしっとりなじむ
- ブランド方針として動物実験を行わない(クルエルティフリー)を表明
- この製品は動物性成分を含まない可能性が高く、配合表を要チェック
- 完全ヴィーガン表記はないものの、ミネラル&植物ベースの良質処方
→ 厳格なヴィーガンでなければ、エシカル視点でも優秀な選択肢。


- しっとり系ミルクタイプで、肌にうるおいを残しながらなめらかにフィット
- SPF36 PA+++のやさしめUV防御力で、日常使いにぴったり
- ウォータープルーフ処方で、汗や水にもある程度対応
- ヒアルロン酸・トレハロース配合で保湿もばっちり
- 無香料・無着色・ノンアルコールで敏感肌さんにも安心
- ちふれは一部製品で動物実験廃止を明言し、成分の見直しも進行中
- 本製品には動物性成分が含まれる可能性があるため、成分確認は要注意
- 「完全ヴィーガン」ではないけれど、意識の高い選択肢として注目される存在

商品名 | UV防御力 | 処方の特徴 | 機能・成分 | おすすめタイプ | ヴィーガン視点 | 価格目安 |
---|---|---|---|---|---|---|
ママバター UVバリアモイストクリーム | SPF27 PA++ | ノンケミカル・無香料・無着色 | シアバター5%、全身OK | 赤ちゃんOK・家族で使える | クルエルティフリー・一部ヴィーガン認証あり | 1,700円前後(45g) |
KOSE サンカット パーフェクトUVジェル | SPF50+ PA++++ | 紫外線吸収剤配合、環境配慮あり | ヒアルロン酸、コラーゲン、ウォータープルーフ | とにかく焼きたくない人に◎ | 動物実験なし、植物由来スクワラン使用 | 1,200円前後(110g) |
LISSAGE UVプロテクターパーフェクト | SPF50+ PA++++ | 香料あり(天然精油)、高機能 | フリクションシャワー、ウォータープルーフ、保湿 | 香りで癒されたい派に | 動物性成分なし(明記なし) | 2,600円前後(50g) |
ダルバ ウォータフルエッセンスサンクリーム | SPF50+ PA++++ | ヴィーガン認証済、低刺激処方 | 美容液のような使用感、保湿・トーンアップ | 美肌ケアしながらしっかりUVカット | 完全ヴィーガン・動物実験なし | 2,000〜2,300円前後(50ml) |
イニスフリー インテンシブ ロングラスティング サンスクリーン | SPF48 PA+++ | 紫外線吸収剤フリーノンナノ | ノンコメド処方、保湿+トーンアップ | 敏感肌・ニキビ肌に | 動物実験なし、動物性成分なしの可能性高 | 2,200円前後(60ml) |
ちふれ 日焼け止めミルクUV | SPF30 PA+++ | 無香料・無着色・ノンアルコール | ヒアルロン酸・トレハロース、しっとり | 低刺激+コスパ重視派に | 一部製品で動物実験廃止表明、動物性成分の可能性あり | 700円前後(30ml) |
意外と知らない?日焼け止めの正しい使い方

「日焼け止めは毎日塗っているのに、なぜか焼けてしまう」
そんな声をよく耳にします。実は、効果を引き出すための“塗り方”にコツがあるのです。
以下の6つのポイントを意識するだけで、肌を守る力がぐんと高まります。
・適量を使う
顔全体に塗る場合は、パール粒2個分(1円玉大)ほどが目安。
両頬・額・鼻・あごの5点に置いて、内側から外側へやさしくなじませましょう。
・塗るタイミングは外出の15〜30分前
成分が肌にしっかり密着するまで少し時間がかかるため、出かける直前より早めの使用が効果的です。
・2〜3時間ごとに塗り直す
汗や皮脂で成分が落ちやすくなるため、特に屋外ではこまめな塗り直しが欠かせません。
タオルで拭いた後も再塗布を。
・ムラなく丁寧に塗る
強くこするのではなく、少しずつ伸ばして手のひらでやさしく押さえるように。
耳の後ろや首、手の甲など忘れがちな部分も忘れずに。
・化粧下地として使えるものは朝の時短にも
保湿・下地・UVケアが一体化している日焼け止めなら、メイクの土台としても活用できます。
・しっかり落とすことも忘れずに
石けんで落とせるタイプでも、洗い残しは肌トラブルの原因に。
夜はぬるま湯とやさしい洗顔料で丁寧に落としましょう。
ちょっとした使い方の工夫で、肌の状態も、紫外線対策の実感も変わります。
毎日のルーティンだからこそ、「正しく使う」ことが大切ですね。
市販の日焼け止めを選ぶときの注意点|表示成分・配合目的を見極めよう

毎日使うものだからこそ、日焼け止め選びは慎重になりますよね。
どれを買えば安心?
肌に合うか不安…
そんな声もよく聞きます。
特に市販品は種類が豊富だから、つい迷ってしまうのも当然です。
ここでは、肌にやさしい日焼け止めを選ぶためのポイントを、ていねいに解説します。

紫外線を防ぐ方法には、大きく2種類あります。
ひとつは「紫外線吸収剤(ケミカル)」、
もうひとつは「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」
です。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱などに変換する働きがあり、
SPFやPA値を高くしやすいメリットがありますが、
肌内部に成分が浸透しやすく、刺激になる可能性もあります。
特にアラカン世代や敏感肌さんは、
刺激を感じやすい・乾燥しやすい傾向があるため注意が必要です。
肌へのやさしさを重視するなら、
紫外線吸収剤不使用・ノンケミカル・紫外線散乱剤使用などの表記を探すのがコツです。

最近は「ナノ化技術」で使い心地の良い日焼け止めが増えています。
たとえば、白浮きしにくい・なめらかにのびる・メイクにひびかないなどのメリットがある一方で、
ナノ粒子が皮膚から体内に取り込まれないか?という安全性への懸念もあります。
現在の研究では、健康な肌では角層より奥に届かないとされることが多いですが、
肌が敏感な人・バリア機能が弱っている人には注意が必要です。
「ノンナノ処方」や「非ナノ化酸化亜鉛・酸化チタン」などの表記があると安心感があります。
不安なときは、あえてノンナノタイプを選ぶのもひとつのやさしい選択です。

「やさしそう」と思って買った日焼け止めで肌トラブルが…なんてこと、意外とあります。
実はその原因、香料やアルコール、防腐剤(パラベン)などの「添加物」であることも多いのです。
とくに、
- 香料
アレルギーやかぶれの原因に - アルコール
乾燥やヒリつきにつながることも - パラベン
防腐効果は高いけれど、刺激になる場合もあり
というように、刺激リスクのある成分をなるべく避けることが大切です。
敏感肌・乾燥肌・ゆらぎ肌の方は、
「無香料」「無着色」「ノンアルコール」「パラベンフリー」といった表示がある製品を選びましょう。
まとめ
肌にやさしい日焼け止めを選ぶためには、
「成分表示をじっくり見ること」が最大のポイント
です。
迷ったときは、「ノンケミカル」「ノンナノ」「無添加」などの表記を基準に選んでみてください。
よくある質問

日焼け止め選びって、実は奥が深いです。
「ヴィーガンでも使える?」「動物実験ってどう調べるの?」「ナノ粒子って何?」
などと気になってる人は多いのではないでしょうか?
ここでは、日焼け止め選びでよくある疑問を、ひとつひとつスッキリ解消していきます。
- 動物実験していないかどうか、どう見分けるの?
- 「クルエルティフリー」の表記、または公式サイトでの明言をチェック!
最近は「動物実験なし」と明記するブランドが増えてきました。
たとえば「KOSE」や「ちふれ」は国内製品での動物実験廃止を表明済み。
「Leaping Bunny(リーピングバニー)」や「PETA認証」などのマークがあるとさらに安心。
でも国や流通のルールによって表記義務がないこともあるから、公式情報を調べるのが確実です。
- 動物由来成分って、どんなものがあるの?
- コチニール(カーマイン)、ミツロウ、ラノリン、スクワラン(動物由来の可能性あり)など!
とくにカーマインは虫(エンジムシ)から取れる赤色成分で、チークや口紅にもよく使われています。
ミツロウやラノリン(羊の皮脂)も保湿系アイテムには多く使用されています。
ヴィーガン製品を選びたいなら、全成分表示をしっかり確認することが大事です。
- ナノ粒子ってヴィーガン的に問題なの?
- 「ナノ粒子」自体は動物性ではないけど、肌や環境への影響を気にする人も多いです。
酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤がナノ化されていることが多いけど、「ノンナノ」表記がある製品は、吸収リスクを抑えたい人にとって安心です。
特にヴィーガンライフを「環境配慮」まで含めて考えるなら、ノンナノ×紫外線吸収剤フリーの物に注目してください。
- パッケージの「ヴィーガン」「オーガニック」って信じていいの?
- 認証マークがあるかどうかを必ずチェック!
「ヴィーガン」と書いてあっても、明確な認証(V-LabelやVegan Societyなど)がない場合は曖昧なことも。
また、「オーガニック=ヴィーガン」ではないから注意が必要です。
見た目に惑わされず、裏面表示やブランドの公式情報をきちんと見る習慣をつけましょう。
おわりに|自分にも地球にもやさしい日焼け止め、選んでみよう

日差しの強さが気になる季節、紫外線対策はアラカン世代にとってとても大切。
でも、
肌への負担を減らしたい
環境にも配慮したい
動物を犠牲にしたくない…
そんなやさしさを大切にする想いこそ、今の時代にぴったりの選択肢だよ。
今回紹介した日焼け止めは、
「ヴィーガン処方」「クルエルティフリー」「肌にやさしい低刺激」「石けんで落とせる」など、やさしいアイテムばかり。
どれも価格帯や使用感、シーン別に特徴があるから、
最初は「まず1本、気になるものから試してみる」だけでも大丈夫です。
「肌を守る」ということは、自分をいたわる第一歩。
そして、同時に「動物や環境も守る」やさしい一歩にも繋がっていきます。
今日から、日焼け止めを“やさしさ基準”で選んでみませんか?
皆様の毎日が、もっと心地よくなりますように