
還暦も近くなっちゃうと、いまさらヴィーガン?って思っちゃうけど、どうなのかしら?

実は「今更ではなくて」、「今だから」なんですよ。
体の変化がおきて、若いときのように無理が効かなくなる時こそ、体を気遣う必要があるのです。マダム。
年齢を重ねるごとに、
ふと「このままの生活でいいのかな?」と思うこと、ありませんか?
50代も後半に差し掛かり、体や心に小さな変化を感じ始めたあなたへ。
今こそ、自分自身をもっと大切にできる生き方を考えるタイミングかもしれません。
今回のテーマは、「アラカンからはじめるヴィーガンライフ」。
がんを経験した私自身の体験を交えながら、
ヴィーガンという選択がくれた気づきや、心と体へのやさしい変化についてお話しします。
「いまさら」ではなく、「いまだから」できること。
そんなヒントを、一緒に見つけていきましょう。
- アラカンはヴィーガンを始めるのに最適な時期である理由
- アラカンからのヴィーガンの始め方
- アラカンからヴィーガンを始めて変わったこと5選
アラカンで“自分の棚卸し”をする時がきた

50代も後半に差しかかると、
今のままでいいのかな?
あと何年、元気に動けるかな?
そんなふうに、ふと立ち止まって考えることが増えてきます。
私の場合、体について真剣に向き合うきっかけになったのは、「がん」の診断でした。
自分はもう死ぬんだ
と絶望し、エンディングノートまで書きました。
幸い初期で、治療の効果もあって寛解しましたが、あのとき心の中に芽生えたのは、
人生って、本当に長くないんだな」
もっと体にやさしくしてあげればよかったな…
という気づきでした。
そこから、自分の体や心にいいことを少しずつ始めるようになり、その中で出会ったのが“ヴィーガン”というライフスタイルでした。
ヴィーガンというと「動物性の食品を食べない、ちょっと変わった習慣」と思われがちかもしれません。
でも本当は、自分の体を大切にしながら、環境や動物にもやさしく生きようとする考え方。
特にアラカン世代にとっては、「これからの人生をもっと楽しんで生きたい」と思えるような、前向きな選択肢でもあるんです。
なぜアラカンからヴィーガン?心と体が求めていた変化

40代後半〜60代にかけて、体や心は大きな変化を迎えます。
最初は小さな変化ですが、やがてその変化は無視できないものになります。
たとえば、
朝起きたときにだるさが残ったり
疲れがなかなか取れなかったり
です。
更年期の影響もあって、気分の浮き沈みや不調を感じることも。
こういう変化って、「年のせいだし仕方ない」と思いがちですが、実は生活を少し変えるだけでずいぶんラクになることもあるんです。
私がヴィーガンという言葉を初めて知ったのは、妻が読んでいたマクロビの本がきっかけでした。
最初は、「加工肉や小麦を控える」という軽いノリで試してみたのですが、思いのほか体がスッキリしました。
腸の調子が整ったり、肌の調子がよくなったりと、ちょっとずつ体が変わっていくのが面白くなって、続けるモチベーションになりました。
心まで落ち着くようになったのも意外な発見でした。
なんというか、「自分を大切にしている」という実感がありました。
そんなふうにして、自然と“おおむねヴィーガン”な暮らしに。
気づけばそれは、体にやさしいだけじゃなく、“自分自身を大事にする”習慣になっていました。
ヴィーガンってどこから始める?アラカンなりのマイルール

ヴィーガンってストイックそう
一気にやるのは無理かも
正直、私もそう思ってました。
だから、最初は“できることからちょっとずつ”を意識しました。
朝食をオートミールにしてみる
白米を玄米や雑穀米に
おやつをドライフルーツやナッツに
最初はそんな小さな変化から。
やってみると案外、楽しめるんです。
何より、体が健康だと人生が本当に楽しくなります。
ロードバイクレースに出場したり、ボルダリング、テニスと体を使ったスポーツも楽しめます。
夜はぐっすり眠れ、朝の目覚めもスッキリとしています。
外食は「できる範囲で」くらいの気持ちで。
友人と食事に行くときは、思い切ってヴィーガンをお休みしています。
最近はヴィーガンメニューのあるお店も増えてきたし、「工夫すればどこでもなんとかなるなぁ」と感じています。
「ヴィーガン=完璧じゃなきゃダメ」なんてことはありません。
自分に合ったペースで、楽しく続けるのが一番。
実は、これこそがこのブログのテーマ『おおむねヴィーガン』に込めた思いなんです。
実感!ヴィーガン生活がくれた5つの変化

ヴィーガン生活を始めてしばらく経った頃、いくつか嬉しい変化を感じるようになりました。
- 朝の目覚めがスッキリするようになった
- お腹の調子が整い、便秘や下腹部の違和感が軽減
- 肌のハリやツヤが戻ってきた(と、妻に言われました)
- 食後の眠気が減り、日中の集中力が上がった
- 体の動きにキレが出てきて、ダルさを感じない
特別なことはしていないのに、なんとなく体と心が整っていく感じです。
「ちゃんと食べて、ちゃんと動いて、ちゃんと休む」 そんなシンプルなことが、ヴィーガン生活を通じてできるようになってきたのかもしれません。
「体の調子が良い」たったこれだけのことで、人生は素晴らしく楽しいものになります。
行きたいところに行ける、やりたいスポーツができる、これがどんなに素晴らしいことか、病気や怪我をしたことがある人だったら分かるはずです。
コラム:一台しかない“自分”という車を大切にするということ

ウォーレン・バフェットという名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。
彼はアメリカの著名な投資家で、長年世界のお金の流れを見てきた人物です。
そんな彼が、あるとき語ったたとえ話があります。
「もしあなたが、人生で一度しか車を買えないとしたら、その車をどう扱いますか?」
多くの人が、「ぶつけないように気をつける」「こまめにオイル交換をする」「できるだけ長く使えるようメンテナンスする」と答えるでしょう。
バフェットはこう続けます。 「自分の身体も同じなんだ。買い替えはきかない。だから、できる限り丁寧に扱い、よく手入れをしよう。」
この言葉は、私たちアラカン世代にとって特に深く響きます。
若い頃はつい無理をしてしまったり、体の声を聞かずに突っ走ってしまったり。
でも今だからこそ、「自分という存在に、もっと丁寧に向き合いたい」と思えるのではないでしょうか。
あなたの身体は、”世界にたった一台の“あなた専用の車”です。
これからの旅を楽しく、快適に過ごすために。 少しずつでも、やさしく手をかけてあげること。
それが、きっと人生そのものを豊かにしてくれると思うのです。
アラカンだからできる“じぶん再設計”という生き方

若いころは、誰かと比べたり、体力に任せ無茶な生活をしてみたり。
でもアラカンになると、「自分にとって本当に心地いいもの」が何か、少しずつ見えてきます。
ヴィーガンは、そんな“自分軸”を見つけるツールにもなるなと感じています。
健康のために始めたはずが、いつの間にか
自分をいたわること
小さな選択の積み重ね
を大事にするようになっていました。
そういう毎日の積み重ねが、「これからの自分らしさ」になっていく気がしています。
「もう50代後半だし…」なんて、つい思ってしまいがちだけど、実は今が“変わり時”なのかもしれません。
私自身、「もっと早くやっていれば…」と思うこともあります。
でも、今だからこそできる選択もある。
ヴィーガンというライフスタイルは、自分の体と心に向き合い、これからの人生をちょっとずつ整えていく“やさしい方法”です。
完璧を目指さなくていい。
今日から少しずつ、“これからの私”に合う選択をしてみませんか?